サラリーマンは第二(だいに)号(ごう)被保険者(ひほけんしゃ)ですから、国民(こくみん)年金(ねんきん)に上乗せ(うわのせ)で厚生年金(こうせいねんきん)にも加入(かにゅう)しています。ですから、プラスアルファの支給額(しきゅうがく)があるのは当然(とうぜん)です。しかし、農業(のうぎょう)や自営業(じえいぎょう)である第(だい)一号(ごう)被保険者(ひほけんしゃ)の場合(ばあい)は、国民(こくみん)年金(ねんきん)のみの加入(かにゅう)です。受け(うけ)取れる(とれる)年金(ねんきん)は、サラリーマンに比べ(くらべ)たら安い(やすい)のは当然(とうぜん)です。その格差(かくさ)を埋める(うめる)ために、「国民(こくみん)年金(ねんきん)基金(ききん)制度(せいど)」というものがあります。これは、第(だい)一号(いちごう)被保険者(ひほけんしゃ)が任意(にんい)加入(かにゅう)できるものです。しかし、任意(にんい)で脱退(だったい)はできません。もちろん、第(だい)一号(いちごう)被保険者(ひほけんしゃ)でなくなった場合(ばあい)には加入(かにゅう)資格(しかく)がなくなります。資格(しかく)がなくなっても、それまで支払っ(しはらっ)た分(ぶ)は、将来(しょうらい)年金(ねんきん)として支給(しきゅう)されます。国民(こくみん)年金(ねんきん)基金(ききん)は「地域型(ちいきがた)基金(ききん)」と「職能(しょくのう)型(がた)基金(ききん)」の二種類(しゅるい)がありますが、それぞれの内容(ないよう)は同じ(おなじ)です。任意(にんい)加入(かにゅう)する場合(ばあい)はどちらか１つの基金(ききん)を加入者(かにゅうしゃ)が選び(えらび)ます。この場合(ばあい)、地域型(ちいきがた)であれば他の(ほかの)都道府県(とどうふけん)に転居(てんきょ)した場合(ばあい)。職能(しょくのう)型(がた)であれば、該当(がいとう)する事業(じぎょう)、業務(ぎょうむ)に従事(じゅうじ)しなくなった場合(ばあい)は、加入(かにゅう)資格(しかく)がなくなります。加入(かにゅう)資格(しかく)がなくなっても、加入(かにゅう)資格(しかく)のある国民(こくみん)年金(ねんきん)基金(ききん)に引き続き(ひきつづき)加入(かにゅう)すれば、今まで(いままで)の掛け金(かけきん)で加入(かにゅう)できる特例(とくれい)もあります。国民(こくみん)年金(ねんきん)基金(ききん)に任意(にんい)加入(かにゅう)した場合(ばあい)に得(え)られるメリットをあげてみます。まず、少ない(すくない)掛け金(かけきん)で始め(はじめ)られること。もし、余裕(よゆう)があったら、加入後(かにゅうご)でも増額(ぞうがく)ができます。そして、掛け金(かけきん)が全額(ぜんがく)所得(しょとく)控除(こうじょ)の対象(たいしょう)となること。よって、所得税(しょとくぜい)、住民税(じゅうみんぜい)が安く(やすく)なるのです。もしも、生活(せいかつ)に少し(すくなし)でも余裕(よゆう)があったら、加入(かにゅう)しておくと、将来的(しょうらいてき)な生活(せいかつ)のゆとりにもつながるようです。
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