国民年金の免除制度について

昨今(さっこん)の「国民(こくみん)年金(ねんきん)問題(もんだい)」の話題(わだい)で、国民(こくみん)のどれだけ多く(おおく)の人(ひと)が不安(ふあん)を抱え(かかえ)たかわかりません。生活(せいかつ)にもろ影響(えいきょう)してくるお金(おかね)の問題(もんだい)ですから、格差(かくさ)社会(しゃかい)と呼ばれる(よばれる)今(いま)、低い(ひくい)階層(かいそう)にいる人間(にんげん)にとって不安(ふあん)になるのは当然(とうぜん)です。必死(ひっし)で払っ(はらっ)てきた保険料(ほけんりょう)を未納(みのう)扱い(あつかい)にされては、たまったものではありません。そこで出(で)てきたキーワード「未納(みのう)」ですが、同じ(おなじ)支払わ(しはらわ)ないでも、「未納(みのう)」「免除(めんじょ)」では大きな(おおきな)違い(ちがい)があるのを知っ(しっ)ておきましょう。まず、国民(こくみん)年金(ねんきん)保険料(ほけんりょう)納付(のうふ)の「免除(めんじょ)」には「法廷(ほうてい)免除(めんじょ)」と「申請(しんせい)免除(めんじょ)」の二種類(しゅるい)があります。法廷(ほうてい)免除(めんじょ)は、生活(せいかつ)保護(ほご)などの扶助(ふじょ)を受け(うけ)ている、1級(きゅう)、2級(きゅう)の障害(しょうがい)年金(ねんきん)を受け(うけ)ている場合(ばあい)です。申請(しんせい)免除(めんじょ)は、所得(しょとく)が少なく(すくなく)経済的(けいざいてき)に困っ(こまっ)ている、障害者(しょうがいしゃ)または寡婦(かふ)で所得(しょとく)が少ない(すくない)、天災(てんさい)、失業(しつぎょう)で保険料(ほけんりょう)の納付(のうふ)が困難(こんなん)です。これらの理由(りゆう)を申請(しんせい)すると、所得(しょとく)審査(しんさ)により、国民(こくみん)年金(ねんきん)保険料(ほけんりょう)が全額(ぜんがく)または半額(はんがく)免除(めんじょ)になるものです。「全額(ぜんがく)免除(めんじょ)」を受け(うけ)た場合(ばあい)には、老齢(ろうれい)年金(ねんきん)を受け取る(うけとる)ための受給(じゅきゅう)資格(しかく)期間(きかん)に入り(はいり)ます。「半額(はんがく)免除(めんじょ)」の場合(ばあい)は、保険料(ほけんりょう)の半額(はんがく)を納めれ(おさめれ)ば受給(じゅきゅう)資格(しかく)期間(きかん)に入り(はいり)ます。「未納(みのう)」の場合(ばあい)は、受給(じゅきゅう)資格(しかく)期間(きかん)には入り(はいり)ません。受け取る(うけとる)老齢(ろうれい)年金(ねんきん)の金額(きんがく)も、免除(めんじょ)、半額(はんがく)免除(めんじょ)であれば、率(りつ)は下がり(さがり)ますが計算(けいさん)されます。しかし、「未納(みのう)」の場合(ばあい)は計算(けいさん)されません。そして、「未納(みのう)」であると障害(しょうがい)基礎(きそ)年金(ねんきん)、遺族(いぞく)基礎(きそ)年金(ねんきん)も受給(じゅきゅう)されないことがあります。どう頑張っ(がんばっ)ても、国民(こくみん)年金(ねんきん)保険料(ほけんりょう)を納める(おさめる)のが困難(こんなん)であるときは、「免除(めんじょ)制度(せいど)」を利用(りよう)できることを知っ(しっ)ておきましょう。

国民年金

昨今の「国民年金問題」の話題で、国民のどれだけ多くの人が不安を抱えたかわかりません。

国民年金